個人年金保険に、保険料控除があるから加入した方が良いと思っている
方には、是非「過去の税制改正の流れ」を学んでもらいたいと思います。
年配の方は記憶にあるかもしれませんが、昔の保険料控除は「生命保険料控除」
と「損害保険料控除」の2つだったと思いませんか?
損害保険料控除制度でいう「長期損害保険契約」とは、保険期間が10年以上で
かつ満期返れい金が支払われる契約をいい、多くは積み立て型の火災保険が
これに当てはまりました。
ところが平成18年度の税制改正で、平成19年1月より「地震保険料控除制度」
が新設され、同時に従来の損害保険料控除制度は廃止されました。
理由は地震災害に対する国民の自助努力による資産の保全及び地震保険の普及・促進
を図ることが目的です。
ここで学ぶのは、従来は積み立て型火災保険の普及・促進を図っていたのに、国が
地震保険の普及・促進に切り替えたことで、積み立て型火災保険の保険料控除
というメリットがなくなったという事です。