今回の入院給付金対象者の見直しの背景には、感染者による給付金請求の
急増に苦慮する保険会社側の事情もありそうです。

国内生保大手6社の4~6月のコロナ関連の医療給付金の支払い額は
昨年度1年間の1.7倍にまで膨らんでいます。

なかには家族の感染など、感染の可能性が高まったことがわかってから
医療保険に加入し、契約直後に給付金を請求するような例もでてきて
業界でも問題視されていました。

軽症でもコロナに感染するだけで必要な保障額以上の給付金が出ることには、
入院するほどの症状でなければ給付金が出ない他の病気の患者との不平等感
につながっていました。

これまでの「みなし入院」が特別扱いの大判振る舞いで、払いすぎだった
という関係者もいます。