次に生命保険料控除の歴史を振り返ってみましょう。
生命保険料控除の制度が施行されたのは大正13年です。
この当時の生命保険料控除の対象は死亡保障だけでした。
昭和59年から「個人年金保険料控除」が始まります。
国がだんだん少子高齢化に気づき、老後のために自分でも貯蓄をしなさいといって
「個人年金保険」の普及・促進を図る目的で税制改正で優遇措置をしたのでしょう。
次に平成24年から「介護医療保険料控除」が創設されました。
いわゆる「新制度適用」というもので、お手元に届いた生命保険料控除証明書
にも書いてあると思います。
これも高齢者の医療費がかさんできたために、医療費を自分で準備してください
といって「医療保険・介護保険」の普及・促進のために税制改正しました。
「生命保険料控除」といいつつ、死亡保障のない年金や医療・介護の分野で
保険料を払っても税金が安くなるようにどんどん範囲を広げてきました。
このこと自体は私たちにとって悪い話ではなさそうです。
が、