「サポカー限定免許」が創設された背景には、いまだに後を絶たない
高齢者による自動車事故があります。

例えば、運転操作を誤って起こしてしまう「操作不適」による死亡事故は、
75歳未満のドライバーで全死亡事故の16%を占めているのに対し、
75歳以上のドライバーでは28%を占めています。
また、75歳以上の高齢ドライバーの「操作不適」のうち、「ハンドルの
操作不適」が15%、「ブレーキとアクセルの踏み間違え」が5.9%となっています。

こうしたミスが生じるのは、加齢による身体機能や認知機能の低下によるものだと
されており、認知症などの疾患を生じていなくても高齢ドライバーに起きやすい
考えられています。

高齢者による運転免許の自主返納は進んいますが、それは都市部が中心で
返納率のトップは東京都、次いで神奈川県、大阪府となっています。
逆に低いのは福井県、高知県、山梨県です。

佐渡も同様ですが、少子高齢化が進んでいる地域は公共交通は利用者の
減少で廃止や減便などが相次いでいて、移動には自家用車が不可欠な
状況で、自主返納したくても出来ない事情があるのです。