前回までは「自転車での賠償事故」に対する保険の話をしてきましたが、
もう一つ大切なことは「自転車の事故でおケガをした時の補償」についてです。
一般的には一人一人やご家族が「傷害保険」に加入することでおケガについて
補償するのですが、「自転車の事故」に限定して考えると、自動車保険についている
「人身傷害保険」で補償される場合があります。
「人身傷害保険」について改めてご説明しますと、ご契約の自動車に搭乗中の方
などが自動車事故により亡くなられた場合やケガをされた場合に生じる逸失利益や
治療費などについて、1回の事故につき被保険者1名ごとに、保険金額を限度に
保険金をお支払いするものです。
この「人身傷害保険」にも大きく分けると4つのタイプがあります。
➀基本補償
ご契約の自動車に搭乗している方が、ご契約の自動車の事故でおケガをした場合に
のみ補償される。
➁自動車事故特約を付帯
お客さまご自身およびご家族の方が、他人の自動車に乗車中の事故や、歩行中や
自転車乗車中などの自動車事故など、自動車との事故にまで補償される。
➂交通乗用具事故特約を付帯
お客さまご自身およびご家族の方が、「ご契約の自動車に搭乗中の事故」だけでなく
「他の自動車に搭乗中の事故」や「自動車以外の交通乗用具に搭乗中の事故」や
「歩行中の自転車との衝突事故などの交通乗用具事故」に拡大する特約です。
➃交通事故特約を付帯
お客さまご自身およびご家族の方が、「ご契約の自動車に搭乗中の事故」だけでなく
「他の自動車に搭乗中の事故」「歩行中や自転車乗車中などの自動車事故」に加え、
「自転車乗車中や駅構内の階段で転んでケガをした場合等、自動車事故以外の
交通事故」まで補償する特約です。
次回、もう少し詳しくご説明したいと思います。