その前に「円安ドル高」について説明します。
テレビのニュースで「1ドルが130円の円安になりました」といった
言葉を聞きますね。
もし1ドルが100円になると「円高になりました」といわれます。
130円が「安く」て、100円が「高い」っておかしいと思いませんか?
そうなんです。実は「安い」「高い」の前に「ドルに対して円の価値が」という
言葉が省略されているのです。
1ドルのジュースを買うのに130円払うのと、100円でいいのでは
100円でいい方が円の価値が高いですね。
さらに「昨日の価値に対して」という言葉も省略されているからややこしいのです。
ですから正確に表現するならば「昨日までは1ドルが125円でしたが、今日は
1ドルが135円になり、円の価値がドルに対して安くなりました」となります。
翌日「昨日までは1ドルが135円でしたが、今日は1ドルが130円になり、
円の価値がドルに対して高くなりました」という表現をします。
つまり130円という絶対値が安い・高いではなく、過去の為替レートに対してとか
過去と比べてといった言葉が隠されているのですね。